気になるオリックス銀行カードローンのCMで流れている曲は?

気になるオリックス銀行カードローンのCMで流れている曲は?

オリックス銀行カードローンのCMが話題になっています。篠原涼子さんが「出来る上司役」で出演しており若い男性部下達に対応する内容がシリアスな雰囲気で描かれており厳しさと優しさをうまく表現した内容になっているのが評判になっているのですが、このオリックス銀行カードローンのCMで使用されている音楽も内容に凄くうまくマッチしており、かつ「妙にいい感じ」という事で話題になっています。

 

実はオリックス銀行カードローンのCMで使われている曲はイギリスのザ・ヤードバーズというロックグループが1965年に発表した「アイアムアマン」というなの曲です。ザ・ヤードバーズはあまり日本での知名度は高くありませんが、当時の英国では結構、知られたバンドで何とエリック・クラプトン、ジェフ・ベック・ジミー・ペイジという超有名ギタリスト3人が若き日に在籍していた事でも知られています。当初はエリック・クラプトンが在籍しており脱退後にジェフベックが代わりのギタリストとして参加、その後、ジミーペイジが「ベーシスト」とし参加しました。(後にギターに変更)そして「アイアムアマン」ではジェフ・ベックがギターを弾いています。あの「妙に切れ味の良いかっこいい音」はジェフ・ベックが弾いているギターの音なのです。通りで…。と思われる方も少なくないと思います。

 

当初のギタリストであったエリック・クラプトンはブルースを志向しており他のメンバーと方向性が違い段々と不満が高まっていき脱退する直前には演奏時以外はふて寝をしているという有様で他のメンバーからも不満が出て来てついに1965年に脱退をしました。そして代わりのギタリストとして参加したのがジェフ・ベックだったのです。

 

ジェフ・ベックはクラプトンと違いポップな曲が好きで当時としては非常に斬新な演奏方法も出来るという得意技を持っていたので他のメンバーとも完全に方向性が一致しジェフ・ベックが参加していた時代のザ・ヤードバーズは秀作が多い事で知られています。オリックス銀行カードローンのCMで使われている「アイアムアマン」はそんな時期の作品なので一段と冴えた作品となっているのです。

 

ジェフ・ベックはザ・ヤードバーズに在籍している時代に後に沢山のロックギタリストに影響を与えた奏法である「フィードバック奏法」を完成させました。いわゆる「ディストーション」と言うエレクトリックギター特有の歪み音を意識的に、かつ効果的に使う方法でロックギターの奏法に一大革命をまき起こした奏法ですがそれは、このザ・ヤードバーズが「元祖」なのです。

 

もし機会があれば是非、ザ・ヤードバーズの「アイアムアマン」を聞いてみて下さい。ザ・ヤードバーズはボーカル兼ハープ(ハーモニカ)担当のキース・レルフを前面に押し出したバンドですが間奏に入るジェフ・ベックの演奏は相当に凄い演奏で「後のジェフベック」を十分に感じさせます。「栴檀は双葉より芳し」と言いますが「若き日のアグレッシブなジェフ・ベック」の演奏を十分に堪能出来ます。

 

余談ですがジミー・ペイジとジェフ・ベックはいわゆる「幼馴染」でクラプトンが脱退した時、ヤードバーズは最初はジミー・ペイジに参加を依頼しました。ジミー・ペイジは当時、既に良く知られたセッションギタリストであったからです。ですがジミー・ペイジはセッションギタリストとして多忙を極めており代わりに幼馴染だけれど、当時はまだ無名であったジェフ・ベックを推薦しジェフ・ベックの参加が決定しました。つまりザ・ヤードバーズ参加はジェフ・ベックという一代を築き上げたギタリストのデビューの場ともなったのです。

 

若き日のジェフ・ベックにとっては初の商業バンドへの参加であり本格的にロックの世界に足を踏み入れるきっかけだったのです。そんな「アイアムアマン」はまさにオリックス銀行カードローンのCMの内容とも一致する「素晴らしい選曲」なのです。

オリックス銀行カードローン